うつと薬と仕事と趣味、たまに酒

気が向いた時の更新です。

うつ病での休職歴を隠して転職しました。

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私は、前の会社に所属しているとき、うつと診断され、長らく休職しました。復職したものの、職場環境の悪化に耐えられず、転職を決意。うつであることをクローズして、転職した体験記です。

 

 

うつを発症してしまった

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うつを自覚したのは、2006年の8月ごろでした。プライベートで大きな喪失感に苦しみ、職場環境もあまり良くなかったせいで、つらくて仕事に集中できなくなりました。

 

精神科とか心療内科を受診するという選択肢は、すぐには浮かびませんでした。薬を飲むのが怖かったのです。

 

そこで、ネットで調べて、職場近くのカウンセリングルームを見つけ、申し込みました。カウンセリングでは、仕事に支障が出ているなら薬を飲んだ方がいい、と言われ、ようやく心療内科を受診する決心がつきました。

 

心療内科では、「うつですね」と言われました。2006年9月のことです。そして、薬を飲み始めました。

 

そして、休職

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薬を飲んでも、調子が良くならず、2006年12月から、1か月休職しました。

 

復職したものの、体調は思わしくなく、会社の先輩に説得されて、2007年4月から二度目の休職。それから、6月に調子を大きく崩して、休職期限の12月まで休みました。

 

この、12月中から復職したということが、のちの転職活動に役立ちました。

 

復職後の職場環境悪化と、転職の決意

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復職後、最初は時短から始まりましたが、それに対して嫌味を言う社員がいました。私が長期間休職したことを気に入らない上司からの風当たりも強く、日々、ストレスにさらされていました。

 

入社から2年ほどと短い期間だったため、3年経つまでは転職しない方が良いのかと悩みました。しかし、あまりにストレスが強いので、2008年4月から転職活動を開始しました。

 

うつをクローズしての転職活動

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ぱくたそ

 

転職活動では、4社のエージェントに登録。うつ病ということはもちろん言いません。面接の前に安定剤をこっそり飲むこともありましたが、わりと順調に活動でき、2008年6月には、3社から内定を得ました。

 

なぜ転職したいのか、と面接で聞かれたときは、「”アントレプレナー”という制度の導入で、年収が大幅に下がるから」と説明しました。これは、事実です。たまたま私が復職した翌月の1月から、この制度が導入されたのでした。

 

会社とのあつれき 

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ぱくたそ

 

所属していた会社の上司からは、私が転職活動でちょこちょこ休むことをとがめられました。転職活動で休んでいることは知られていませんでしたが、有休をすべて使いきっての復職だったため、休むと欠勤になり、人事から問い合わせが上司に来ていたようです。

 

上司と、その上司から、ちゃんと会社に来ないと退職をお願いせざるを得ない、と言われました。欠勤が多かったら退職という就業規定はなかったはずですが。

 

転職活動の結果、新しい会社が決まって、会社フォーマットの退職願を出す際、それまでの部署内のあつれきにより「精神的、身体的に苦痛を受けた」と書いたら、また上司とその上司に呼ばれました。

 

次の会社は2008年8月入社ということが決まっていたので、退職日を7月末日で希望したところ、退職日は6月末とし、退職理由は「一身上の都合」とするように言われました。それには断固として応じられない、6月末日での退職となるなら、退職理由を具体的に書く、と表明し、上司とその上司をしぶしぶ納得させました。

 

なぜ7月末日の退職にこだわったかというと、在職中で転職活動をして、内定を6月中旬にもらったのに6月末日の退職では、退職までの期間が短すぎて不自然だからです。無事に7月末日退職と決まったので、退職理由は「一身上の都合」としました。

 

うつがばれるかと、ひやひやした入社手続き

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ぱくたそ

 

転職の際、新しい会社との入社手続きにおいて、うつがばれないかとひやひやしました。具体的には、次の書類と手続きです。結果は、どれもぎりぎりでクリア、といった感じでした。

  • 源泉徴収票
  • 住民税額の決定通知書
  • 健康診断結果
  • 団体生命保険

 

源泉徴収票

私の場合、退職時にもらう源泉徴収票には、2008年1月から2008年7月までの所得などが記載されていました。1月より「アントレプレナー」制度により年収が大幅にダウンすると面接で伝えておいたので、時短と欠勤で収入が少ない分については、特に気にされませんでした。

転職時の源泉徴収票についてはこちら

 

住民税額の決定通知書

2007年度は8か月半、休職していたので、住民税の徴収がありませんでした。入社日が8月でしたので、入社してから総務の担当者に「一括徴収してもらいました」と告げ、問題ありませんでした。

転職時の住民税についてはこちら

 

健康診断結果

2008年6月に健康診断を受け、入社手続きにぎりぎり間に合いました。診断の際、うつであることは医師に話していましたが、健康診断結果にはそれは掲載されず、他の結果はすべて問題なかったため、チェックされることはありませんでした。

 

団体生命保険

これは入社当日に加入手続きがありました。通院しているかどうか訊かれましたが「通院していない」と言いました。後日、通院がばれた場合は保険が下りませんが、それは仕方ないと割り切りました。

 

まとめと後日談

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ぱくたそ

 

このように、うつで休職したことを隠して、2008年8月より転職することができました。復職した時期、転職の時期、会社の給与制度の変更が、諸手続きや書類上、なんとか問題なしで行ける期間だったことが幸いしました。

 

入社後6年間は、こっそり通院と服薬をしながら、あまり休まず、出張も休日出勤も残業もこなし、会社には病気のことがばれることなく働いてきました。

 

しかし、2014年に会社で非常にショックなことがあり、大きく調子を崩したことから、当時の上司に体調のことを訊かれ、ずっと病気を隠していたことを正直に話しました。特におとがめはありませんでした。

 

その後、部署を異動となり、我慢できないことがあって3か月休職しました。今の会社は長期で休んでも嫌味などを言ったりする雰囲気ではありませんから、スムーズに復職することができました。

 

その2年後、現在(2018年11月12日)、今の会社でふたたび休職に入っています。復職後がどうなるのか不安ですが、なるようにしかならないと、なるべく割り切っていこうと思います。

 

この記事が、うつで休職歴がある方の転職活動のお役に立てば幸いです。そして、どなた様も、自分も、うつが治りますように。